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熱く、燃えるような青春を過ごしたか?

【監督】金守珍 
【出演】山本太郎、ユー・ヒュンギョン
【原作】梁石日

毎日を熱く駆け抜ける!
生き抜くために、愛する人のために。
明日も廃墟からスクラップを山ほど盗み出したるわ!
体を張って、命を賭けて。
それが俺等の生き方や!



初めてだ。映画館へ2回も足を運んだ作品は。
しかも、邦画! もう嬉しくて仕方が無い。
こんな映画、いや、小説も含めてこんな作品に出会えたことが。
 
舞台監督で初映画監督のためか、全編通してぶつ切りのシーン転換が気になるが、それを十二分に覆うほどの、生のパワーとエネルギッシュな魅力に溢れている。
映画化は難しいと思われる程、原作には壮大なロマンと、到底、現代では味わうことのできない荒唐無稽さ、そしてユーモラスが溢れていた。
それを映画ならではの「肉体」で表現した青春グラフティ。

戦後の焼跡残る大阪で、立ち入り禁止の兵器工場跡に忍び込み、
鉄屑を盗んでは売り飛ばすタフな男たち。その名は「アパッチ」。
川沿いの集落で貧しい生活を送る在日朝鮮人たちの痛快サバイバルストーリーだ。

私の直感は間違ってはいなかった。
山本太郎を始めとした魅力的な役者たちの出演を知り、この映画は小説の魅力を体現することが可能ではないかという直感。
シリアスで静かな演技が多い今、この役者たちが見せる演技はオーバーアクションとも取れる。
だが、誰一人として脇役はいない。
金義夫(山本)を中心に、スクリーンの中央で、そして群集の片隅で、誰もがキラリと光っている。
小説は、先が読めない、そしていつまでも読み続けたいと思うほどのピカレスクロマンに覆われていた。
映画:ビジュアルでは、役者たちの肉体と表情から凄まじいまでのパワーを感じられる。
目の前にあるスクリーンがビリビリと振るえているようだった。
体の細胞と血管が疼くようなたまらない感覚は、映像だからこそ感じ得たものだろう。
自分も生きたい、彼等のように一瞬一瞬を熱く、そう思わずにはいられなかった。

熱くなることがかっこ悪い「ゆるい」今の社会には浮いた感もあるだろう。
毎日を駆け抜けた彼等のように、一瞬、その一秒を、明日をも投げ打って生きることは、今や不可能なのかもしれない。
だが、この時代に生まれたかった、そして、誤解を恐れずに言えばこう感じた。
「彼等のような境遇が私にあれば。今の自分でない立場と環境に生まれていれば」と。
この人生を振り向くことなく駆け抜けたい。そう猛烈に思った。

<今日のBGM:スティービー・ワンダー「INNERVISIONS」>
!!!
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2005.10.26 Comment:0 | TrackBack:0
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