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罪悪感は消えることがないのか

【監督】黒木和雄
【出演】柄本佑、小田エリカ、石田えり、香川照之、原田芳雄

あの時、僕は手を差し伸べることができなかった
助けなきゃいけないことは分かっていたけど、
身体は必死に、逃げようと動き出していた
どうして、あの時、僕は……



今年、逝った黒木和雄監督の戦争三部作の1作。
この夏、遺作となった原田知世主演の「紙屋悦子の青春」が公開される。

1945年、宮崎県霧島。
美しい風景をバックに、淡々と村でのひと夏の出来事が描かれていく。
15才の康夫(柄本)は、工場で受けた空襲の中で親友を助けられなかったことを、心の中でずっと悔やみ続け、罪悪感を消せずにいた。
体調を崩し、祖父(原田)の家に身を寄せる康夫。
祖父は、そんな康夫を非国民呼ばわりし、罵倒するのだった。
そんな中なぜか、手伝いで働くなつ(小田)にだけ、康夫は心を開いて話をすることができた。

夫を戦地で亡くし、屯田兵の男に抱かれながら子供と二人必死に生きる農婦。
戦地で足を悪くし、実家に戻る男。
特攻隊の愛人と最後の逢瀬を重ねる叔母……。
村の大人たちも、戦争による運命の渦に巻き込まれていくのだった。
そして、康夫は勇気を振り絞り、見殺しにしてしまった親友の妹に会いに行く……。

決して声高に戦争の惨さを叫んでいるわけではないのだが、じわじわと見る者に突き刺さってくる。
美しいキリシマの絵の中から。

この作品は、黒木監督自らの体験を元に描かれている。
康夫のように、親友に助けの手を差し伸べることができなかった自分を悔やみ、そのことをメガホンを片手に作品に描き込むことで、罪悪感を昇華させようとしているのか? 昇華できたのか?
それは、遺作となた「紙屋~」を観れば、わかるのかもしれない。
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2006.08.16 Comment:0 | TrackBack:0
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