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人間の罪と魂の行方

【監督】豊田利晃
【出演」松田龍平、原田芳雄、板尾創路、千原浩史、國村隼

9人の魂の行く先は、どこ?
これからどうする。
これからどこへ行く。
この先、どうしたいんだ?



刑務所13号室、9人の受刑者。

父親殺しの金子(松田)は自分がシャバでやるべきことだけを心に固く秘め、一人心を閉ざしている。
殺人罪でぶち込まれた、みんなのまとめ役で年長者・寅吉(原田)に強い反感を抱きながら。

そんなある日、脱走可能な抜け穴を見つけた13号室の面々は、シャバへの道をひた走る。
以前同室だった偽札王・山本(國村)が大金を埋めたという小学校を目指して――。

金子&寅吉が中心的キャラではあるけれど、残りの7人にも一人ひとりスポットが当てられ、人となりが描かれている。
板尾兄さん、役者としてやなりイイ雰囲気持ってるなぁ。
ザ・チンピラ役者日本一の北村一輝がちょい役で素晴らしいスパイスを利かせてくれているのが個人的に嬉しい。
道中、いろんな場所に立ち寄りながら、一人、また一人とそれぞれの想いを胸に、脱走グループから抜け出ていく。
この各エピソードが、短いんだけど、何だか……グッとくるんだ。

「男には9つの穴がある。女は1つ多いんや」
ある受刑者のこんな台詞に妙に納得。
思わず自分の体にあいているホール数を数えちまう……。

父親を殺した金子。殺人を犯して娘に会えない寅吉。
2人が反発し合いながらも無視できないような、擬似父子の関係のよう。
本当に人を殺しそうに見える松田龍平の演技が、ひんやりとしていて、それでいて悲しげで、いとおしい雰囲気を醸し出す。

正直、漫画でしかありえないようなストーリー展開ではあるけど、何故かじわじわと引き込まれる世界。
漫画的であって漫画的でない。
それは、9人の脱走囚が犯した罪、いや、その犯罪に繋がる過程がリアルで、誰もが起こすかもしれないという緊迫感のせいかもしれない。

犯罪はいけない。悪であり、罪だ。
だがそこには、人間の本質を抜きには説明し切れない何かがある。
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2006.02.25 Comment:0 | TrackBack:0
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