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想像力の破壊力で世界を変える!

【監督・脚本】李相日
【出演】オダギリジョー、加瀬亮、栗山千晶

想像力があれば、世の中も俺ももっとマシになってたはずなのに。
だが僕たちは出会って、世界は変わった。
振り上げた拳が自分に返ってくるってことを奴等に思い出させてやる。



バスジャック事件をきっかけに出会った二人の男と一人の女。
事件を機に、三人を包んでいた世界は変貌する。
警官のシンゴ(加瀬)と清掃業をするテツ(オダギリ)は「復讐請け負いゲーム」を始め、サキ(栗山)は一人自室で爆弾実験を続ける。
そして、“世界を一瞬で消せる方法”を手に入れた彼らのゲームは、想像もしなかった未来に向かって激しく加速していく――。

テツは自分を認めない社会の恨みを、デスクワーク専門の警官シンゴは自分の弱さと警察の体質に、義眼で薬剤師のサキは深い悲しみを、それぞれ胸に突きつけられ、世界を変えたいと強く願う。
世の中のクソと自分のクソをきれいさっぱり洗い流そうと、ハチャメチャなテツに引っ張られる形で世直しゲームを始めるシンゴ。
「想像力のない奴等」の目を覚まさせることで、世界に対して常に肌で感じている怒りを消してしまうために。
テツは迷うことなく考えを行動に移す男で、ゾクゾクするようなカリスマを放っている。
その力に自然と引き寄せられるシンゴ。
だが、シンゴもそのうち、自分の気持ちとは裏腹にゲームが加速度的に進展していくことをじわじわと感じ始める・・・・・・。

2人に共通する「怒り」。
これはすごく同感。
日々、マスコミ情報からはもちろん、身の回りでも「想像力のない奴等」を目にしているはずだ。私も世間も。
想像力が欠如してることで、誰かを深く傷つけている人間を。
劇中では、医療ミスを隠蔽する病院長、子供を虐待する母親などが、テツとシンゴの子供じみた復讐により報復を受ける。

シンゴの心は満たされたが、そんな中、精神病院に入院するテツの父親が自殺する。
テツの怒りは、父をこんなにしてしまった会社や社会に対する鬱憤が根源にある。
危なっかしくて、ちょっとキレてるテツが、父の病室では優しく、そして悲しい眼差しを見せる姿が胸に響く。

「今までみたいな草の根運動じゃキリねえんだよ。お前のワクワクは満たされてもな」
「俺さ、今飛べそうな気分なんだよ」
テツはシンゴにそう語り、交番の拳銃を盗み出そうと話す。
それは、何よりも面子を大事にする警察組織への復讐としてシンゴが冗談で言い出したことだったのだ。

怒りばかりをぶちまけ、世界を変えようとする人間ばかりではない。
シンゴの先輩刑事(柄本)は言う。
「世の中にはな、てめぇの復讐ごっこなんかじゃ満たされねえ怒りが腐るほどあるんだよ!」
諦め。現実。

弾ける演技が枠を超え続けてるオダギリ、戻れないところまで来てしまい戸惑いと後悔を滲み出す加瀬、そして、どこか宇宙的で生活感のない栗山。
男2人に、少し離れた位置に超然と立つ女。このバランスが何とも言えない!

加速度的に、小気味よく展開していくストーリー。
李監督って、前作『69』もそうだったがドライブ感溢れる映像作りが巧みだな。
そんな中にも、人をイトオシク想う優しさ、何よりも、どうしよしようもない“やるせなさ”を感じる。
怒り、絶望、悲しみ、諦め……、現代感覚の爆裂!!
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2005.11.23 Comment:0 | TrackBack:0
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