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宿命に逆らうことは人間らしさに繋がるか?

【監督】ウォルター・サレス
【主演】ロドリゴ・サントロ

兄さんはあの一家に殺された。
シャツを染めた真っ赤な血が黄色に変わったら、
今度は僕があの家の誰か1人を殺すことになる。
そうして先祖代々、僕達は土地を守ろうと戦い続けてきた。
これからも……。



南米に実在したという壮絶ストーリー。
2つの家族はとり憑かれたかのように殺し合いをやめない。
守れるものは「家族しか認めない名誉」だけとはわかっていながら、貧しい暮らしを送る父親も母親も、それを捨てる勇気がないのだ。その先には、何も残らないと恐れている。
これって、フツウの人間にはアホらしく思える。
貧しさと苦しさにまみれ、殺し合うことでしか名誉と土地を守れなくなった人間にならないと正直、わからん。
そうして思考停止しようとするのだが、人間の業の深さがひたひたと忍び寄り、「悲しいけど、それが人間なのかも」と思ってしまう。

恋も青春も知らず、町から一歩も出たことのない青年は、死の可能性を前にしてようやくフツウに在るはずの人生を少しだけ歩んでみる。
だが決して、自分たちが紡いできた運命からは飛び出そうとしない。
美しい思い出をサーカスの娘と作り、死者の使者となるべく家に戻ってくるのだ……。

ただただ淡々と描かれる展開が麻痺させる、危機感や悲壮感。
「もう止めたい!」という想いがありながらも、兄や、自分の身代わりとなって弟を殺された彼の憎しみは消えない。
しかし、その後に残るものは、激しい外の世界への渇望! 
怒涛の荒波が打ち寄せる遠い海辺に辿り着いた瞬間、彼が感じたものとは何か?
大きな開放感? それとも外界も変わらず荒れ狂っているという絶望?
表情筋を余り動かすことの無い彼の表情は、あまりにもその感情を読みづらく、胸がかきむしられる!

<今日のBGM:ザ・ソウル・チルドレン「GENESIS+1」>
沁みる~っ!
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2005.10.24 Comment:0 | TrackBack:0
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