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名曲の誕生秘話を想像してみる

【監督】ロルフ・シューベル
【出演】エリカ・マロジャーン、スティファノ・ディオニジ、ヨアヒム・クロール、ベン・ベッカー

2人の男を同時に愛し、2人は私を共有した。
幸せに、3人が互いを思い、愛し合いながら。
突然の崩壊、歴史の無残な罠。



ピアニストのアンドラーシュ(スティファノ)が愛するイロナ(エリカ)のために作ったピアノソナタ「暗い日曜日」を主体に、ナチス占領下のブダペストを舞台に描く。
実際にハンガリーで生まれ、名曲として聴き継がれながらも聴く人間を何百人と死へ誘う黄泉の使者「暗い日曜日」がモチーフ。
確かに厭世観漂う曲調だ。

レストランオーナーのラズロ(ヨアヒム)と恋人で店を手伝うイロナ、店付き演奏家のアンドラーシュ。
三人一つの恋愛関係が幸せだったのは、ほんの僅かな時間だけ。
湖の傍でのピクニックシーンは、イロナの腕に二人の男が抱かれ、本当に幸せそうだ。
だがその後は、悲しい歴史と自らの愛憎によって、彼等は大きな渦に巻き込まれていく。
三位一体の関係において、「イロナを失いたくない」「ラズロとイロナの繋がりに耐えられない」という気持ちに挟まれ、絶望し、自ら命を絶つアンドラーシュ。
人は、自分の気持ちに素直に生きることができないと、苦しくて身を滅ぼすのかもしれない。
一方、ユダヤ人であるがために歴史に翻弄され、抹殺されるラズロ。
友人であったドイツ人ハンス(ベン)の裏切りとも言えない行為によって……。

でも、このラズロを見捨てたハンスも、多くの(裕福な)ユダヤ人を金と引き換えに収容所送りから救ってやっている。
矛盾のような、悲しいような。
さて、二人を愛したまま、残されたイロナはどうするのか?

物悲しく、憂いを帯びた物語と、「暗い日曜日」の曲が持つ雰囲気が重なる。
短いけれど結構ステキな曲だ。
ただラストのオチは、アリきたりの感あり。
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2005.11.12 Comment:0 | TrackBack:0
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