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地位と権力、力に魅せられた男の行く先

【監督】ポール・マクギガン
【出演】ポール・ベタニ―、デヴィッド・シューリス、マルコム・マクダウェル

上質のシャツとスーツを着て、靴を履く。
完璧に決めて、仕事をこなす。
この闇の世界を支配するために。
だが、俺は何を手に入れたというんだ???



うぉ~っ! 想像以上にアート性高い映画で驚き!
特に、銃撃シーンとかね。かなりイッてるよ。

アンダーグラウンドのボス・フレディ(デヴィッド)に憧れ、日常を楽しんだり、愛を見つけることもせず、ただただ暗黒街の王になろうとする若きギャングスター(ポール)。
いつもダンディに決め、美しい女性・カレンを連れているフレディに倣って、ルックス、中でもファッションに異常にこだわりをもつのだが、長身のベタニ―にピンストライプのダークスーツがこれまたよく似合う♪
この人は本当にスーツが似合う、曲者顔の男前だな~。
キレた青い瞳もゾクッとするほど色っぽい。

なのに! 遂に全ての闇の権力を手にした老ギャングスターを演じるマクダウェルは、若い頃の狂気じみたオーラが完全に抜けてしまっている……。
「時計仕掛けのオレンジ」で見せつけたクレイジーさはどこへ?
だが、それもそのはず。
願って止まなかった暗黒街のボスになり、地位も権力も手に入れたのだが、精神的には完全にバランスを崩してしまっているのだから。
その頃フレディは、長い刑務所暮らしを終え、娑婆に出てきていた。
そんな彼には、昔と同じようにカレンが寄り添う。

元ボスと現ボス。二人は再び出会う。
老ギャングスターはフレディに憧れてきた気持ちを吐露するが、当のフレディは達観したように言う。
「今の俺はただの老いた男だ」 
あらゆるパワーを手に入れたが、実は何も残らない空虚な日々を過ごしたギャングスター。
彼が憧れた男は、力は失ってしまったが、心の拠り所となる大事な人ものを手にした。
二人の男の見事な対比が、悲哀感たっぷり。

トップに立ってもなおフレディに憧れ続け、彼の恋人・カレンを奪いたいと思い続ける、でもどれも叶わない幻。
立場が逆転しても結局、フレディが男の中の男に見えてしまうのだ。

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2005.11.07 Comment:1 | TrackBack:0
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