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ドッペルゲンガー


もう1人の自分に会う時、それは死ぬ時か?


【監督】黒沢清
【出演】役所広司、永作博美、ユースケ・サンタマリア

「出会ったら死ぬ」とされている自らの分身ドッペルゲンガー。
スランプに陥っていた私は“私”を見てしまった。
彼の気質は私とは正反対。いい加減でチャラチャラしていて、欲望のままに生きている。人を騙し、犯罪に手を染め、あの人まで襲おうと……。
けれど、私の希望を次々と叶えてくれた――。



ホラーの器に入れられた人間劇。ラストが読みやすいのが気になるが、それでも清々しい。
柄本明やユースケら脇役もシニカルで俗っぽく、笑えるシーンも結構あり。黒沢監督、やっぱり好きだな~♪

勤め人で天才発明家(役所)とその分身。
同じ顔をした嫌な奴、それは、彼が押し殺し、我慢していた在るがままの姿、誰しも抱える人には決して見せたくないもう1人の「自分」だった。
そんな姿をリアルに人間として見せられた時には、嫌で嫌で堪らないだろう。
人間誰だって二面性がある。それが自分でわかっていたら、なおさらだ。
ピュアで、裏と表のない人間もいるかもしれない。でも私には、そんなヤツは人間らしさが感じられず、妖精のようなファンタジーにしか映らないな。
で、やっぱり嫌な奴でも、私は分身の方に親近感。ま~、犯罪や騙しはともかく、自分もあそこまでさらけ出せたら気持ちいいだろうなと思ったな。

彼もそう感じたかはわからないが、時間経過と共に、彼と分身の2ショット描写が変わっていくのが面白い。2人の距離感が縮まっていく様子がよくわかる!
最初、分身の姿は背中だけ、その後は分割画面で対峙、最後には合成で完全に同じ画面に映り込む。
結局、分身を嫌悪しながら、どこかで会い通じるものがあったのかもしれない。だって同じ「自分」だもん。
そのままの展開なら、彼と分身は一体になり、元の1人に戻るだろう。
だが、彼は分身を殺す。けれど分身は消えない。あの見たくない分身の姿は昇華され、彼の内に残っていくのだ。

<今日のBGM:ベートーベン交響曲第3番「英雄」>
ええなぁ、ベートーベンは♪
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2005.10.23 Comment:0 | TrackBack:1
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