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孤独な生き方を選びながら“血の絆”を望む

【監督】崔洋一
【原作】梁石日
【出演】ビートたけし、鈴木京香、新井浩史、オダギリジョー、田畑智子

自らの肉体だけを信じ、凄まじいまでの凶暴性と強欲さをもつ男。
全てを力でねじ伏せ、皆に恐れられる怪物。
家族や周りの人間を否応無く巻き込む奴。
それが俺の父親だ……。



梁石日の原作は、とにかく凄まじかった!
今まで何回か読んだが、最初は読むのが精神的に堪えて、途中で中断したほどだ。
凶暴で、己の肉体だけを信じ、金銭への強い執着、止まることを知らない性欲をもつ男。
金俊平という男の生き様が強烈で濃厚なインパクトを放っていた。
彼の全てに圧倒された。

だから、映画化の話を知って楽しみだった。
映画になったら、駄作か秀作のどちらかにしかならないほど強烈な小説だから。
だが、原作の存在する映画に、原作を読んだ人間が「ここが違う」「表現しきれていない」と言うのはナンセンスだと思っている。
映画は映画、小説は小説と言う芸術だ。

映画「血と骨」は凄かった。
金俊平のドラマでありながら、歴史の中で蠢く親子・夫婦・家族のドラマでもある。
それに、映画で観て初めて、金俊平(たけし)の優しさやカワイイ面を感じることができた。

とにかく役者たちが素晴らしい! 特に、オダギリジョーと田畑智子。
朴武(オダギリ)は、まあキャラクターも特異でイイ役どころなんだけど、僅かな出番であそこまで強烈なインパクトを与えられるのも、彼の力量だろう。
金俊平を取り巻く人間にも、それぞれのキャラクターが持つ独特の雰囲気がある。
それを演じるのが、松重豊、國村隼、寺島進、塩見三省、北村一輝……。

映画全体の感想としては、「感動した」でも「良かった」でもない。
何だか「見ちゃったよ……」という気持ち。
見た日の夜、次の日、またその次の日と、ボディーブローのようにジワジワと胸に何かが響いてくる。
何を感じているのか明確ではない。
でも、この映画を思いながら姿のはっきりしない何かをジッと考えられずにはいられない。
これが、この映画最大のパワー!

<今日のBGM:サウンドトラック「CITY OF GOD」>
ブラジリアンでスピーディーでグルーヴィー
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2005.11.06 Comment:0 | TrackBack:0
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