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真の自由を求めて、人は闘い続ける

【監督】ジュリアン・シュナーベル
【出演】ハビエル・バルデム、オリヴィエ・マルティネス、ショーン・ペン、ジョニー・デップ

2歳の頃、僕は裸で土を食べていた。記憶にある最初の味は土だ。
大人になった僕は革命を大いに支持したのに、反革命分子と決めつけられた。
ただ小説を書きたかっただけなのに……。
刑務所でもその欲求は止められなかった。
どこへ行けば、自由はあるんだ、自由は!



革命が進むことで狂喜乱舞し、熱く燃える者もいれば、反抗勢力でもないのに迫害される人々が存在する。
芸術家、同性愛者、精神病者……、彼等の行き着く先は一体?
極貧の幼年時代、カストロに熱狂したキューバ革命、晴れやかな作家としてのデビュー、そして投獄時代。
彼は自由を求めて脱走を重ね、最後には難民に紛れてアメリカへ亡命する。
キューバの作家レイナルド・アイレス(ハビエル)。

同じキューバでも、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』で描かれるようなラテンで緩やかな雰囲気とは正反対のキューバの姿。
レイナルドはカストロに熱狂し、革命軍に参加するが、やがて彼のような芸術家や同性愛者は反革命分子として弾圧されていく。
母と祖国を、そして何よりも言葉を綴ることが生きることである彼にとってはあまりにも辛すぎる現実。
そんな全編、悲劇の綴れ織りのような中、タイプライターを手に入れ、抜けるような青空の下でタイプを打つレイナルドの顔は、モノを創る人間が感じる快感、喜びに満ち満ちていて印象的だ。
だからこそ、その悲惨な境遇が見ていて辛い。

愛する家族や恋人を、そして祖国を捨ててでも逃れたい祖国。
だが、逃れられない現実……、激しい慟哭の日々。
思想統制で投獄されてもなお、必死で監視の目を盗みながら道具の不自由な中で書き続ける、凄まじいまでの執念と溢れ出る才能。
「この作品はフランスで海外文学賞を取ったんだ。でも、僕には住む家もない」
そうポツリと呟く彼の心は、私たち日本人には計り知れない。
「あまりにもキューバのことを知らない」そう痛感する。

心に重い石をドスンと落とされ、しばらくこの物語や彼のことをいろいろと考えてしまうが、観る人をこういう気持ちにさせる映画こそ観るべき映画だろう!

追記:ジョニ―・デップのセクシーな女装姿が見られるよ。

<今日のBGM:カットマン・ブーチェ「Clisco Line」>
ブルージー~
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2005.10.29 Comment:0 | TrackBack:0
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