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権力と地位に魅せられた医者はどこへ向かう?

【監督】山本薩夫
【出演】田宮二郎、田村高廣
【原作】山崎豊子

何が何でも教授になってやる!
そのためならどんな手を使っても構わない。
オペの腕は一流だ。誰にも文句は言わせない!



言わずと知れた田宮二郎の当たり役・財前五郎を描いた劇場版。
今は、唐沢&江口の方が有名か。
「医療界にメスを入れる!」サスペンスとしての見応えバッチリ!

ドーン!! と冒頭からブラック・ジャック並みの内臓丸出しのオペシーン。
モノクロだから余計に想像力が働いて、ちょっとおののく。
大阪・浪速大学病院外科の助教授・財前(田宮)が次期教授になるべく前任教授・東派の妨害をかわしながら、選挙で遂に教授の座を射止める。
だが、院内での医療ミス疑惑に巻き込まれ……。
みんなが関西弁しゃべってて、大阪ロケも行われていた様子。
当時の中央郵便局が映っているぞ!

しかし、財前五郎がナイスキャラ。
野心家で自信家、ちょっと抜けてる策士に、田宮二郎もピッタリ!
自分の思うように事が進むにつれ、彼の表情がニヒルでクールな悪い顔になっていく。
これがまたイイ表情だー!!
事務的、合理的に医療行為をこなす財前。
一方、里見(田村)はどこまでもヒューマニストで、「医者は患者にとっての科学者であるべき」と断言する医者。

前半は、大学病院内の権力争いと策略合戦が浮き彫りにされ、後半は法廷モノの趣きに一転するので、休む暇なし!
財前が医療ミスを問われた際に法廷で同僚たちが証言するのだが、教授選挙の時には反対派についた人間が、裁判では病院の権威を守るために必死で財前を弁護する皮肉さったらない! 

確かに財前は、教授選挙に気をとられ、患者のことばかり考えていたわけではなかった。
患者側はそこを突いて訴えに出ているのだが、彼の医療行為は、医学的見地で客観的に分析して、処置そのものは最善を尽くしたと判断される。
里見は絶望し、病院を去る。

それでも、良心に問うて考えると「財前=悪」とも捉えられる微妙なバランスの中で描かれているのが面白い。
里見のヒューマニスト発言はもちろん正論。でも、財前の処置も正当。
良識的に見たら財前は「黒」だけど、外科医としての腕はピカイチ。
う~ん、まさに現代のブラック・ジャック?!

<今日のBGM:くるり「アンテナ」>
詞とメロディのダブルパンチ
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2005.10.27 Comment:0 | TrackBack:1
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