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後戻りすることなく、人生を歩む

【監督】アキ・カウリスマキ

頭がズキズキ痛むぞ……。
あ~、俺はどうしちまったんだ?
俺は誰だ? ここはどこだ?
金が無くなってる! さて、どうしたものか。



ヘルシンキの公園で野宿中に暴漢に襲われ、一切の記憶を無くした中年男。
行く当てもなく、コンテナに住む住人の町に辿り着く。
彼等も金がなく救世軍に助けられている、決して恵まれた境遇ではないのだが、男の過去を大して気にかける風でもなく、ただ1人の人間として付き合い始める。

記憶を無くしているということは、この先はどんな生き方でもできるということ。
何かに縛られること無く、何者にでもなれる無限の可能性だけが広がっているのだ。
男は、行動的に、前向きに人生を生き始める。
今より前へと、一歩足を踏み出す。今日一日を、この瞬間を。

そうしてコンテナの住人となり、人生を謳歌し始める男。
救世軍で働く女性に恋をし、恋人になった。
だが後半、彼は自らの過去と、それを知る女性と対峙することになる。
実は、喧嘩の弾みに離婚届を書き、家を出た時に襲われたのだった。
果たして妻は、離婚届を提出してしまったのか、それとも……?
だが、もはやどちらだったとしても、それは彼の後ろへ遠ざかっていく日々。
人間は後ろには戻れない。
何が起こっても、前へ進むしかないんだというメッセージ。

周囲の人々が、厳しくも温かい目線で彼を取り巻いているのが心地良い。
ザラツキがあって、でもハッとするほど色味のある画面。
映し出されるのは寒々としたフィンランドの町なのに、まるで湯気が立っているように温かなのだ!
過去をなくした男の、人生の再生と淡い恋を描いた温かな作品で、カンヌ映画祭でグランプリと主演女優賞をダブル受賞。

追記:作中で、クレイジーケンバンドが歌う「ハワイの夜」や握り寿司が出てくるなど、唐突な日本ネタが笑える!

<今日のBGM:ザ・コーラル「MAGIC AND MEDICINE」>
イッツ・クール!
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2005.10.27 Comment:0 | TrackBack:0
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